新編・伊勢物語 第千三百六十六段 焚火を囲み浪漫酒を酌む句 星原二郎第千三百六十六段 焚火を囲み浪漫酒を酌む句 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年十一月二十四日 丹後の国は与謝野町にての 第8回蕪村顕彰全国俳句大会の 当日投稿句会の部に次の句を 秋の夜や 焚火を囲み 浪漫酒 当日の朝 提出し臨みけり。 当日投稿句会はその男にとって初めての システムなれば、少々 戸惑ひはあれども 面白き作品が出揃ひ並び互選に迷ひけり。 而して、その男の句は僅か一票のみの 得点に留まり悔しき思ひをいだき 会場を去りけり。