第千三百二十六段 二つの店の珈琲チケット
昔、男ありけり。今も男あり。
その男令和元年十月十日の
立春知立短歌会の毎月開催の
月例歌会に次の歌
「コメダ」にて 「らんぷ」のチケット 「らんぷ」にて
「コメダ」を出だす モーニングこの頃
を事前に提出し臨みけり。
歌の心はその男の朝の習慣である
近隣の喫茶店でのモーニング珈琲の行き付けの店である
「コメダ珈琲店」と「らんぷ」のそれぞれの
珈琲チケットをなんと三回の続けて
違へて出だしし事を詠みたる作なり。
而して、流石に四回目は…まずい
と思ひ以降、注意し【間違ひ】は起こさざりけり。
一、二度なればどなたにも起こり得る事とぞ覚ゆ。
三度となると、今流行りの認知症 痴呆症を
疑はざるを得ず。
されどもその男、気にすることなく
喫茶店通ひを続けけり。