第千三百二十一段 シベリア抑留の国語教師
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和元年十月六日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
次の歌
望郷の 思ひせつせつ 語りたり
シベリア抑留の 国語教師は
を事前に提出し臨みけり。
歌の心はその男の高校時代の恩師の
金子先生の授業の合ひ間にお話し頂けた
シベリア抑留の悲惨なる日常生活の
ことなどを思ひ出しての作なり。
金子先生、お元気でせうか?
而して、この事は五十年以上の昔のことにて
当時、金子先生は中学校の校長を定年退職後の
再雇用にて教壇に立ちたる立場なれば
仮に存命ならば百十歳前後にて
鬼籍の人とぞ思ひけり。 合掌礼拝
而して、歌の評価は来年の宮中での
歌会始めの御題が「望」なれば
共感をいただき多くの得点に満足を覚えけり。