新編・伊勢物語 第千三百十八段 万葉集の愛の歌 星原二郎第千三百十八段 万葉集の愛の歌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男令和元年十月の上旬 新潮社発行の大塚ひかり氏の著書である 『えろまん』《エロスでよみとく万葉集》を 読み進め 歌を エロきこと 万葉集が 源流にて 歌の世界は 愛があふるる と詠み 残念なるはその男の好きな 万葉集の巻十四の三四○○番の 「信濃なる 千曲の川の 細石(さざれいし)も 君し踏みては 玉と拾はむ」 が取り上げていないこと この歌こそは究極のフェチィシズムの世界にして 原点とぞ覚えけり。