新編・伊勢物語 第千二百七十五段 カーナビが示す人生の行く末 星原二郎第千二百七十五段 カーナビが示す人生の行く末 昔、男ありけり。今も男あり。 その男令和元年八月の盂蘭盆会に前後して 美濃の国は瑞穂市に住む長女家族を訪ね 夏休み期間中の孫達と遊びに行く先を カーナビにセットし歌を カーナビが わが行く明日を 示しをり 明日の命は 定かならねど と詠み 日日育ち行くは孫にして 日日老い行くは祖父にして 命終の日は近づきつつあるなりと思ひけり。