新編・伊勢物語 第千二百六十八段 長歌「パパの日」 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第千二百六十八段 長歌「パパの日」

 

昔、男ありけり。今も男あり。

その男、令和元年八月八日は父親の命日なれば

「パパの日」と題し長歌を

 

母の日は 五月の第二日曜日 父の日は 六月の第三日曜日

而して今日 八月八日は 乳の実の わが父上の 命日なりき

今を去る 二十四年前の今日 七十五歳にして 交通事故にて

死にたる父の 立ち日なれば 語呂合はせにて パパの日なりき

彼の日の事 忘れえ得ぬなり

真夏日の 暑き陽のもと 数時間 田舎町なれば 救急車は来ず

やうやうに 運び込まれたる 病院にて 息引き取りぬ

吾といへば 旅行中にて その当時 携帯電話はあらず

帰宅後に 駆け付けしかど 臨終には 間に合はざりき

嗚呼あれから 二十四年は 経ちしかどなほ 未だ悔いをり

 

 反歌

今朝もまた 御前に座り 心して

 般若心経 唱へ供養す

 

父の日は 公的記念日 パパの日は

 私的記念日 わが(つひ)の日まで

 

と詠みけり。 合掌礼拝。