新編・伊勢物語 第千二百六十五段 長良川の天然の鮎 星原二郎第千二百六十五段 長良川の天然の鮎 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年八月上旬の或る日 惚れたる女を伴ひ美濃の国は長良川河畔にある 鮎料理の名店「河原町泉屋」へと行きけり。 鮎の塩焼きをはじめ鮎の熟れ寿司、鮎の佃煮、鮎雑炊 などなどをいただき 歌を 昨年も 今年も来たりぬ 来年も 長良の鮎を 共に食べたし と詠み 改めて鮎の美味さに舌鼓を打ち 店主の鮎の目利きの確かさと焼きの腕前を 褒め讃へけり。