第千二百六十四段 わが家へと踵を返す理由は
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和元年八月四日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
次の歌
わが家へと 踵を返し 確認す
火の元電気 戸締りを老いは
を事前に提出し臨みけり。
歌の心は不注意に因る事故と無駄を防ぎ
不安を一掃し安心して外出を願ひての作なり。
更に付け加へれば、冷蔵庫の扉、水道の蛇口
などなど、若き日には考へられぬ事柄に
これが老いと言ふものかと溜息をつき生まれたる歌なり。
而して、歌会での評価はその男、歌会参加者の中で
最年少者にして、諸先輩方々の共感をいただき
最多得点をいただきけり。
内容が内容だけに喜ぶべきか?
悲しむべきか?惑ひけり。