新編・伊勢物語 第千二百六十三段 喜ばれる話 星原二郎第千二百六十三段 喜ばれる話 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年七月下旬の或る日 惚れたる女人ありて 逢瀬の約束をしたる時 ひらめきたる思ひありて 其の思ひ抱き行きけり。 されども、逢ひたる時 其の事はすっかり忘れゐて 帰宅し歌を 此の事を 相手に言はば 喜ばむ 会ひ得し時し 其の事忘るる と詠み 次回の逢瀬の折には 語らむとぞ願ひけり。 具体的なる話の内容はといへば個人的なる情報に 関はればあへて伏せけり。