第千二百五十三段 争ひ無き縄文時代
昔、男ありけり。今も男あり。
その男令和元年五月の上旬
朝日新聞社が募集せし
「八月の歌 平和への願い」に
次の作品
縄文に 帰れと言はねども いくさなき
一万年を 土偶は語る
を投稿し入選の吉報を待ちけり。
而して、七月十九日の朝日新聞に
入選作品の掲載を見て
己が作品の無きを知り無念の思ひをいだきけり。
歌の心はその男の強き関心事の一つである
縄文時代は人が人を殺すための道具である
武器といふもの、発掘されざる事実を詠みたる作なり。
残念なり。