新編・伊勢物語 第千二百四十四段 湯河原のいで湯 星原二郎第千二百四十四段 湯河原のいで湯 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年七月 相模の国は鎌倉へと行き 鶴ヶ岡八幡宮を参拝し その日の宿の湯河原温泉へ行きけり。 湯河原の温泉を楽しみ 歌を 梅雨空の 箱根を超えて 湯河原や いで湯よろしも ゆるゆるひたる と詠み かっての温泉宿にはつきものの 大浴場と宴会場無き宿の営業方針に頷きけり。