第千二百四十一段 昔を今に
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和元年七月
相模の国は鎌倉へと行き
鶴ヶ岡八幡宮を参拝し
かって源頼朝の御前にて源義経の
愛妾の白拍子の静御前が舞を舞ひ
源義経を思ひ詠みたると伝はる
「しづやしづ しづのをだまき 繰り返し
昔を今に なすよしもがな」を思ひ
本歌取りの歌を
あなたへの 想ひは今も 変はりなく
昔を今に なすよしもがな
と詠みけり。
因みに静御前の作もまた伊勢物語の三十二段の
「古の しづのをだまき 繰り返し
昔を今に なすよしもがな」
の本歌取りなり。
※ 結句の「なすよしもがな」とは
「昔を今に戻す方法はないものかなあ」
にて昔の関係を復活させたき願望なり。