第千二百四十段 樽と桶の違ひ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男令和元年七月十一日の
立春知立短歌会の毎月開催の
月例歌会に次の歌
樽と桶 違ひガッテン 桝塚の
味噌蔵の長の 講話聞き入る
を事前に提出し臨みけり。
歌の心は去るこの春
立春知立短歌会の仲間と共に吟行会にて
訪ねたる豊田市と岡崎市の境にある
桝塚の味噌蔵にて社長の説明を聞き及びたる
折の様子を詠みたる作なり。
而して、歌会での評価は賛同を得ること
能はず低き得点にとどまりけり。
さて、賢明なる読者子なれば
樽と桶の違ひをご存知にや?
正解は同じ木製品なれども
蓋の有るのが樽にして
蓋の無きが桶なり。