第千二百三十一段 人生の遊行期
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和元年七月の或る日
古代インドの哲学者達は人生の段階を
四つのステージに分けて考へしとぞいへり。
其は即ち、学生期、家住期、林住期、遊行期なり。
第一期と第二期は世俗的なるステージにて同感。
されども第三期と第四期は逆ではとぞ思ひ
歌を
われは今 人生の中の 遊行期ぞ
衰へしかば 林に住まむ
と詠み 世俗的ステージを終へたれども
未だ体力、気力、財力、知力、行動力などなど
あれば遊行期が相応しく思ひけり。
而して、体力、気力、財力、知力、行動力などなど
衰へたれば林住期に入り
静かに余生を過ごさむと願ひけり。