新編・伊勢物語 第千二百三十段 金福さんとの会話 星原二郎第千二百三十段 金福さんとの会話 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年六月の或る日 自宅の電話にて、或る商品の勧誘を受けけり。 その担当者の姓を《金福》とぞ言ふ。 さればその商品の契約には応じねども ラッキーアイテムを感じ 歌を 電話にて 話し人は 《金福》と 言ふ名字なれ 運上向かむ と詠み 久々に夏のサマージャンボ宝くじなど 購入も有りやと覚えけり。