新編・伊勢物語 第千二百二十一段 歌の師に捧ぐ歌(下編) 星原二郎第千二百二十一段 歌の師に捧ぐ歌(下編) 師の歌に 偽り誇張 露ほども あらずと知りつつ 遺歌集読みゆく わが心 支ふる太き み柱の 師の君いまだ なしとせなくに 植ゑましし 桃の苗木は 育ちたり われもその実ぞ 矜持としつつ かくまでに 謙虚に生きたる ひと他に 吾は知らざり 嗚呼歌の師よ 連作の歌の心はその男の歌の師匠である 今は亡き山川京子先生の事なり。合掌礼拝