新編・伊勢物語 第千二百二十段 歌の師に捧ぐ歌(中編) 星原二郎 第千二百二十段 歌の師に捧ぐ歌(中編) 大本教の 作法に従ひ 松が枝を 捧げて祈る 綾部奥津城 奥津城の 道に拾へる 一葉の もみぢを今日の 思ひ出とせむ 奥美濃の 高鷲の里の おん歌碑は ふれど変らぬ 標なりけり 仰ぎ見る 雲居の二人 語らふは 歌のあれこれ 尽きざらぬらむ おん歌碑は ふたつ並びて 麗しく 高鷲の山に とはに鎮もる