第千二百十三段 糸魚川の亡き友の供養墓参
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和元年六月三日
平成二十一年一月一日 喉頭癌にて五十六歳にして
此の世を見罷りたる友の供養に
墓のある糸魚川市大所へと同級生の五人と行きけり。
行くモチーフとなりたるは
十年目の命日に詠みたる
寒からむ 寂しからむと 思ほへば
行きたかりけり 友の奥津城
同行の岐阜の雲端寺の僧侶の読経により
懇ろに霊を慰め 友の事を忘れぬ旨 申し上げ
好みたる缶ビールを供へ注ぎけり
合掌礼拝
※ 奥津城とは墓所の古語なり。