新編・伊勢物語 第千二百一段 あいた口が塞がらぬ 星原二郎第千二百一段 あいた口が塞がらぬ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和元年五月二十二日の 大相撲夏場所の十一日目をテレビ桟敷にて観戦し 弓取式を見終へ 歌を あいた口が 塞がらぬとは 此の事か 関脇以上 上位が負ける と詠み 史上初の関脇、大関、横綱の役力士全てが 敗れるといふ前代未聞の結果に驚きけり。