新編・伊勢物語 第千二百段 書籍の山、崩るる 星原二郎第千二百段 書籍の山、崩るる 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年五月の或る日 書斎の床に高く平積みの書籍類 崩れゐる事に気付き 歌に詠みて曰く 積み上げし 書籍の山の 崩れゐば 多少直して また積み上げぬ この行為、根本的な解決策にあらねども 横着者なれば、整理整頓を 先送りして、拘(こだは)りを持たざりけり。