新編・伊勢物語 第千百九十九段 会議中に思案することは 星原二郎第千百九十九段 会議中に思案することは 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年五月の或る日 其の男の所属する団体の会議の出席し 議題の多くがつまらぬ内容なれば うわの空にて 思ひを歌に詠みて曰く 二十日(はつか)後は 一人みちのく 巡りゐむ 思ひつつ今日の 会議に臨む と詠み 心はすでに遠く東北の温泉に ひたりつつ、議題の意見を求められしかば 湯の感想を述べさうになり 慌てて現実に戻りけり。