新編・伊勢物語 第千百五十七段 下北半島の温泉に思ひを馳せて 星原二郎第千百五十七段 下北半島の温泉に思ひを馳せて 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、温泉を好む男なれば 年に数回 温泉巡りの旅に行きけり。 此度は東北は青森の下北半島へ行く 計画を立て歌を 六月に 行かむと思ふ みちのくの 地図を拡げて いで湯を捜す と詠み 恐山、薬研、下風呂、湯野川 などなどの温泉に思ひを馳せけり。