新編・伊勢物語 第千百三十六段 小鳥の会話 星原二郎第千百三十六段 小鳥の会話 昔、男ありけり。今も男あり。 その男平成三十一年三月の或る日 近くの公園を散歩中 数多の小鳥の鳴く声を聞き 歌に詠みて曰く 鳥語をや 解する能力 ありしかば 楽しからまし 囀りを聴く と詠み 犬語を日本語に翻訳の機械のありしこと 聞きたる記憶あらば、遠からず鳥語を日本語に 翻訳の機械も発明されるのではの期待をいだきけり。