新編・伊勢物語 第千百三十四段 立春知立流連歌 こぬか雨の巻(下編) 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第千百三十四段 立春知立流連歌 こぬか雨の巻(下編)

 

十句   金木犀の静かにかをる        朋子

十一句 立ち止まり夕日拝みて前を向く    マスミ

結句   (はろ)けき先にわれを待つひと      二郎

 

を発表し評価を世に問ひけり。

内容は、平成三十年六月二十八日

立春知立短歌会の第四木曜日は恒例の勉強会の日なり。

当日は連歌について学習し、

更に古来の連歌の様式は踏みつつも

現代の流行をも考慮に入れて

立春知立流の連歌を巻くこととなりけり。

古来の様式は座の文芸にて一堂に会し

その場にて巻き終へるのだが、

月例歌会と月例勉強会の折に廻す方式を採用。

更に発句と結句を同一の作者にて完結する事と決めたり。

この巻を巻き終へたのは平成三十年十一月八日。

さて、この巻の発句の「こぬか雨」は

細かい雨の意の「小糠雨」と君を待ち続け「来ぬか」の掛詞

以下の展開はご覧の通り。

脇句以下、それぞれの作者の感性の(おもむ)くままに言葉を

操り時には見事に、時には意外な発想の飛躍有りで

驚き楽しみつつ巻き終へけりと自負してゐる次第。  

而して評価や如何に。

 

而して平成三十一年の三月十五日発行の

立春短歌会の季刊誌の第266号は

吟行詠あり、連作あり、題詠あり、連歌ありにて

その質と量は全国に数多の短歌の同人誌がありしかど

日本一とぞ覚ゆ。