新編・伊勢物語 第千百二十二段 笹戸温泉の開湯の由来の白鷺 星原二郎第千百二十二段 笹戸温泉の開湯の由来の白鷺 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 平成三十一年の二月 矢作川中流域にある笹戸温泉の 「とうふや」へと行き 湯につかり矢作川の流れを眺めつつ 笹戸温泉の開湯の由来を知り 歌を 白鷺が 矢作川原の 湯につかり 傷癒しとぞ われは心を と詠み 白鷺が傷つきし脚、湯に浸かり癒えしのち 再び元気に飛び立ち去りし如く 笹戸温泉を去りけり。