第千百一段 初富士
昔、男ありけり。今も男あり。
その男平成三十一年一月下旬になりやうやうに
初富士を拝み歌を
不二にして 不死の山なる 富士の山
まして初富士 仰ぐめでたさ
と詠み富士の山の名前の由来である
不二つまり二つなき名山
または
かぐや姫の置き土産の「不老不死の霊薬」
かぐや姫よりいただきたる時の帝
かぐや姫の不在のこの世に「霊薬」は不要と
日本一高き山に遺棄したるによりて
「不死」→「富士」へと呼ばれやうになりたるとの
説を諾ひつつ仰ぎ続けけり。