新編・伊勢物語 第千九十八段 久びさに友を訪ねて 星原二郎第千九十八段 久びさに友を訪ねて 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十一年 親しき竹馬の友あらば、久々に訪ねて行く折に 歌を 友が好む 大餡巻を 携へて 久びさに行く 何より語らむ と詠み 二人の共通の話題である 野球の事、大相撲の事、近況報告はもとより 国家を語り、政治を論じ、国際情勢の意見を交はす 数時間を楽しみに思ひつつ向かひけり。