第千七十三段 「孤独のグルメ」の井之頭五郎並に
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十一年正月
やんごとなき用ありて名古屋へと行きけり。
行きて用を済ませば昼過ぎにて
「孤独のグルメ」の井之頭五郎並に
「お腹が空いた!」と心の声にて叫び
近くの飲食店を探し
見つけたる中華料理へ入り
メニューの横の蘊蓄御託を見やり
歌を
ラーチャーと いふ略語の 発祥の
店に食ぶる 拉麺炒飯
と詠み井之頭五郎よろしく
「美味かった」「大満足」と
心の声にて叫び帰路に就きけり。
因みにその中華料理店の店名と
場所は問はれなば
来客が押し寄せ店側に迷惑なること
甚だしき事態が予測されければ
あへて伏せけり。