新編・伊勢物語 第千五十三段 旅寝の道の駅 星原二郎第千五十三段 旅寝の道の駅 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年の晩秋 越後は村上へと一人行きけり。 行きて歌を 越の国 今宵も旅寝の 道の駅 星に守られ 君想ひつつ と詠み さすらひの旅にあらねども 孤独感をいだいきつつも車中泊を続けけり。