新編・伊勢物語 第千五十二段 塩鮭の川柳 星原二郎第千五十二段 塩鮭の川柳 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年十二月中旬 毎月届く温泉雑誌の『温泉博士』の一月号に 遊び半分にて投稿せし【昭和の川柳】に その男の温泉仙人の雅号での作品 塩鮭は 塩が吹いてた お弁当 が温泉博士賞受賞作品として表紙を 飾りたる号を受け取りけり。 めでたき事、この上なし。 句の心、昭和の時代の塩鮭はしょっぱく 美味しかったが 平成の時代の塩鮭は物足りなさを 感じての作なり。