第千四十九段 長歌 荒川豊蔵資料館を訪ねての返歌
長歌 荒川豊蔵資料館を訪ねての返歌
近けれど 何ゆゑ今日まで 知らざりし
荒川豊蔵 讃へてやまず
豊蔵が 失敗作と うち毀し
捨てし陶片 山と積まれて
手に取らば 陶片ひとつ 妥協せぬ
人柄語る 声聴こゆがに
陶芸を 生き甲斐とせし 姉まさば
此の地再び 伴ひて来むものを
を発表しこの作品の評価を世に問ひけり。
※なほ蛇足なれども、長歌には返歌として
短歌形式の歌を一首または数首添へるのが
万葉集以来の伝統なり。