新編・伊勢物語 第千四十九段 長歌 荒川豊蔵資料館を訪ねて(後半)  星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第千四十九段 長歌 荒川豊蔵資料館を訪ねて(後半)

 

其の広さ 敷地はおよそ 一万坪 周りに他人(ひと)の 家は無く

幹線道路より離れゐて 山に囲まれ せせらぎは清く流れて

数多なる 地元の石もて 石垣を 平らなるをもて 石橋を 

細き通りは 石畳さりげなく配し おもむきは言ひ難き程に 

美しく 山の斜への 階段は これまた石の 見事にて

賞賛惜しまず  ひとときを 眺めて飽かず いつまでも

冬籠もり 春さり来れば 桜咲き 夏の初めは 蛍舞ひ

秋の紅葉に 人集ひ 冬の風情ぞ ことに優れる

春夏秋冬 それぞれに おもむきすぐれ 仙人の 

棲まひさながら 俗世とは 掛け離れたる 此の地讃へぬ