新編・伊勢物語 第千四十段 家康の床几石 星原二郎第千四十段 家康の床几石 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年十一月二十五日 京都は与謝野町にて開催の 第7回蕪村顕彰全国俳句大会に 前書き俳句の部に次の作品 前書き(小牧長久手の戦ひの徳川方の陣の色金山にて) 家康の 床几石とな 春おぼろ を事前に提出し臨みけり。 しかして俳句大会での結果は 此の句もまたまた選に漏れ悔しき思ひをいだきけり。 句の心は長久手にある色金山での属目の作なり。