新編・伊勢物語 第千三十段 未だ見ぬ歌枕あらば 星原二郎第千三十段 未だ見ぬ歌枕あらば 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年十一月十七日 上州はみなかみ町にて開催の 第12回若山牧水顕彰全国短歌大会に 題詠「旅」に次の作品 未だ見ぬ 歌枕あらば 旅ごころ やまぬわれかも あくがれて行く を事前に提出し臨みけり。 しかして短歌大会での結果は 選外にして悔しき思ひを抱きけり。 歌の心は短歌大会の趣旨である 若山牧水の旅への憧憬を モチーフとしたる作なり。