新編・伊勢物語 第千二十九段 亡き友の妻の嘆き 星原二郎第千二十九段 亡き友の妻の嘆き 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年十一月十七日 越後は魚沼市にて開催の 第24回宮柊二記念館 全国短歌大会に 次の作品 亡き友の 妻の嘆きを 嘆く時 秋しみじみと 寂しかりけり を提出し臨みけり。 しかして短歌大会での結果は こちらは選外にて悔しき思ひを抱きけり。 柳の木の下には二匹目の泥鰌、居らぬが倣ひとぞ覚ゆ。