第千二十五段 友よりたまふ文鎮
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年十一月八日の
立春知立短歌会の月例歌会に
次の作
鉄製の 大きさ重さ 程良くて
これの文鎮 友よりたまふ
を事前に提出し臨みけり。
歌の心、歌友である清水A子氏は
さる製鉄所の御御様。
知立文化協会主催の文化祭の
スタンプラリーの賞品として
わざわざ作成せし文鎮を
優先的にいただきたる御礼の
思ひをこめたる作なり。
しかして、歌会での評価は
会員、等しく文鎮をいただけども
作品として 共感を得ること能はず
僅か三得点に留まり
残念なる思ひをいだきけり。