新編・伊勢物語 第千二十三段 女人らに感謝 星原二郎第千二十三段 女人らに感謝 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年の秋の深まるころ それまでの人生を振り返り いづれの日にか来るであらうその日を思ひ 歌を わが前に 現れ消えし 女人らに 礼(ゐや)を申して 罷り逝かなむ と詠みけり。 本家の在原業平卿にては生涯 恋愛関係を持ちたる女人の数は 伝説によると3000人以上とぞ。 その数には遥か遠く及ばねども 厚く感謝の意を捧げたき思ひなり。