新編・伊勢物語 第九百九十一段 連作・釈迦十大弟子の羅睺羅の柵 星原二郎第九百九十一段 連作・釈迦十大弟子の羅睺羅の柵 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年九月十五日発行の 立春短歌会の季刊誌「立春264号」に 『釈迦十大弟子』を発表し 評価を世に問ひけり。 第十首目は羅睺(らご)羅(ら)の柵にて 釈迦牟尼の 長男にして 束縛を 離れて得たる 境地穏(おだ)しも(羅睺(らご)羅(ら)の柵) 羅睺羅は 我が子に与へうる最高の財産は 自らが悟り得た真の教へであるといふ 釈迦の考へにより出家の途を選び 行に励み戒律を守りたる者なり。