新編・伊勢物語 第九百九十段 連作・釈迦十大弟子の優婆離の柵 星原二郎第九百九十段 連作・釈迦十大弟子の優婆離の柵 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年九月十五日発行の 立春短歌会の季刊誌「立春264号」に 『釈迦十大弟子』を発表し 評価を世に問ひけり。 第九首目は優婆離(うばり)の柵にて 理髪師に 元はありしが 階級を 超えて得たるは 平等(ひとし)き真理(まこと)(優婆離(うばり)の柵) 優婆離は釈迦に理髪師として仕へ 釈迦の教への「人は生まれによりて 尊いのではなく、その行ひによりて 尊卑が決まる」の良き実践者にして 手本となりたる者なり。