新編・伊勢物語 第九百八十七段 連作・釈迦十大弟子の富楼那の柵 星原二郎第九百八十七段 連作・釈迦十大弟子の富楼那の柵 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年九月十五日発行の 立春短歌会の季刊誌「立春264号」に 『釈迦十大弟子』を発表し 評価を世に問ひけり。 第六首目は富楼那(ふるな)の柵にて 迫力は 第一にして 説法を 聴かぬ者らを 諫めゐる声(富楼那(ふるな)の柵) 富楼那は商人等が釈迦の教へを唱へるのを聞き 心を動かされ出家し弟子となりたる者なり。 晩年は故郷に戻りその弁舌にて 布教に努めたる者なり。