新編・伊勢物語 第九百八十六段 連作・釈迦十大弟子の須菩提の柵 星原二郎第九百八十六段 連作・釈迦十大弟子の須菩提の柵 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年九月十五日発行の 立春短歌会の季刊誌「立春264号」に 『釈迦十大弟子』を発表し 評価を世に問ひけり。 第五首目は須(しゅ)菩提(ぼだい)の柵にて 空(くう)を識り 孫悟空の 師匠にて 大き人なり 画に収まらぬ((須(しゅ)菩提(ぼだい)の柵) 須菩提は釈迦の説きたる「空」の思想の 奥義を悟り 心のこだわり 物への執着から脱し 他の者と争わぬ生き方を貫きたる者なり。