新編・伊勢物語 第九百八十四段 連作・釈迦十大弟子の舎利弗の柵 星原二郎第九百八十四段 連作・釈迦十大弟子の舎利弗の柵 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年九月十五日発行の 立春短歌会の季刊誌「立春264号」に 『釈迦十大弟子』を発表し 評価を世に問ひけり。 第三首目は舎利(しゃり)弗(ほつ)の柵にて 知恵を持つ おん顔(かんばせ)の まなざしに 釈迦の説法 人へ伝はる(舎利(しゃり)弗(ほつ)の柵) 舎利弗はその生涯の多くを釈迦の説法の 法座の中央に座し聞きたる者なり。 「般若心経」の他多くの仏典は「舎利弗(舎利子)よ」 との呼び掛けにて始まりをり。