新編・伊勢物語 第九百五十四段 奈良田のいで湯 星原二郎第九百五十四段 奈良田のいで湯 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年八月 甲斐の国は早川町の 奈良田温泉へと行きけり。 行きて歌を 山梨の 奈良田のいで湯 柔らかく ぬるりぬらぬら ぬるめがよろし と詠み 奈良時代より 湧き継ぐ 甲斐の国の山深き名湯を 心ゆくまで楽しみひたりけり。 歌としては《Nu》の音韻 如何にや?