第九百三十二段 続・朝日新聞の「八月の歌」
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年八月
朝日新聞が募集せし、戦争・平和を題材にせし
「八月の歌」に二首目の作
争ひは 大ひにすべし 春と秋
歌詠む季の いづれが佳きと
をもて応募し入選通知を待ちけり。
歌の心は古来より和歌の世界にて
論争を繰り広げたる
好みの季節は春か秋かを取り上げたる作なり。
此の論争、戦争時ではなく
平和時に於いてこそ繰り広げられるものにて
平和なればこその強き思ひなり。
しかして、七月十九日の朝日新聞に
発表の「八月の歌」入選歌十首の中に
此の作も見当たらず 表彰式の行はれる
八月十一日の飛騨高山行きを
見合はせけり。