新編・伊勢物語 第九百二十段 相撲(後半) 星原二郎第九百二十段 相撲(後半) 大昔の 野見宿禰を 思はせて 揉み上げ長き 隆の鶴かな 和歌の道 相撲の道は 違(たが)へども 「稽古の貯金」 見習ひゆかな と 詠み 当麻蹴速との相撲に勝ちたる 野見宿禰と武蔵坊弁慶との取り組みを夢想し つつ、自らは和歌の道の「稽古の貯金」の 少なさを嘆きけり。