新編・伊勢物語 第九百二十一段 茶臼山の芝桜 星原二郎第九百二十一段 茶臼山の芝桜 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年七月十二日の 立春知立短歌会の月例歌会に 愛知県の最高峰の山である茶臼山の芝桜を 賞(め)でたる折の作 茶臼山の 芝桜いま 見頃にて 隈無き空に くれなゐ映える を事前に提出し臨みけり。 しかして歌会での評価は 歌友の支持を得られず 悔しき思ひを抱けども 此の作は是にて佳しと肯(うべな)ひけり。