第八百九十八段 釈迦と女の物語 第二話 乳粥の乙女=スジャータ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年六月十五日発行の
立春知立短歌会の季刊歌誌『立春第262号』に
『譚歌 釈迦と女の物語』と題し
三題の歌物語を発表し
評価を世に問ひけり。
第二話は 【乳粥の乙女=スジャータ】
すさまじき 修行の果に 骨と皮
痩せ衰へたる 若き日の釈迦
悟り得れど 衰へはてたる 釈迦がため
乳粥差し出す 乙女のスジャータ
乙女のスジャータの名前を冠したる
珈琲のフレッシュミルクの企業のあること
連想されし読者子多からむとぞ覚ゆ。