新編・伊勢物語 第八百八十三段 淡路島にて(後半) 星原二郎 第八百八十三段 淡路島にて(後半) 咲き初めし 国生み桜の 花の下 やしろ清しき 磤馭慮(おのころ)の宮 背丈越す 枯葦ありて 葦(あし)芽(かび)の 葦原の国の 跡とふところ 広けれど 掃き浄まりて 境内は 歩むにすがしき 伊弉諾(いざなぎ)神宮 と、詠み 神々のふるさと、淡路のいにしへを思ひけり。