新編・伊勢物語 第八百七十二段 台湾にて 其の弐 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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 第八百七十二段 台湾にて 其の弐

 

昔、男ありけり。 今も男あり。

その男、縁ありて台湾の歌人集団の招きに応へ行きけり。

行きて歌を

 

日本の 夾竹桃に 似たる花

   南国なれや 春に咲きをり

 

 整然たる 大王椰子の 街路樹の

   高雄の町の 海沿ひの道

 

 雲海の 果てに見ゆるは 玉山か

   高き山々 つらなりて見ゆ

 

 台湾の 日本語族と いふ人ら

   老いたれどなほ 意気高くあり

 

 駆け足に 巡る故宮の 博物館

   ゆつくりと観む 時の間欲しも

 

と 詠みて台湾に再び来る日あれと願ひけり。