新編・伊勢物語 第八百七十一段 台湾にて 其の壱 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第八百七十一段 台湾にて 其の壱

 

昔、男ありけり。 今も男あり。

その男、縁ありて台湾の歌人集団の招きに応へ

海を渡り行きけり。

行きて歌を

 

 歓迎の 熱き拍手に むかへられ

   交流歌会 始まらむとす

 

 熱心に メモをとりゐる 黄さんは

   歌への思ひ 衰へぬらし

 

 たとふれば 隠れ守り来し 切支丹の

   如き吾らと 事なげにいふ

 

 台湾の 島たな知らず (おとな)ひて

   歌の(えにし)に 絆を結ぶ

 

 子供らの 肖像紙幣も 珍らしく

   ()つ国に来し 思ひ深まる

 

と 詠みて 日本語にて今も和歌を詠み続けゐる

人達との交流を楽しみにけり。